「人財」「創意工夫」を信条に 成長を続ける若き電設会社

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「人財」「創意工夫」を信条に成長を続ける若き電設会社

京都府亀岡市にある株式会社宮川電設工業は、われわれの生活に欠かすことのできない電気関連のインフラ整備を行う工事業を営んでおり、創業から15年、業績は右肩上がりの成長を続けている。宮川忍社長と総務人事担当の中野敦史課長に、成長し続ける秘訣、今後の展望、ホームページ(HP)の活用などについて聞いた。

「人」が「人」を育てる

──電気設備工事業という職種を選ばれた理由は?

宮川 高校卒業後、電気工事関連の資材販売会社に就職しました。そこで職人さんと接するうちに自分にはものづくりが向いているのではと思うようになり転職。次の職場で恩師に出会ったのです。その方は、勤めていた工事会社のパートナーだったのですが「会社が人を育てるのではなく、人が人を育てる」との言葉に感銘を受けました。1996年、21歳のときに独立し、現在は電気設備工事、環境関連工事、移動通信設備工事、機械設備工事を4本の柱として事業を展開しています。

──途中大きな転機があったとお聞きしました。

宮川 2007年に移動通信設備に参入した時でしょうか。携帯電話の基地局を作る工事です。

──苦労されたとか。

宮川 これまでの電気工事の経験が通用しませんでした。高さ40メートルの通信用の鉄塔を建てるところから始めるのですが、電気工事は交流で、通信設備工事はほとんどが直流。部品も海外製のものが多く、それにも慣れないといけない。間違わないように仕様を一つ一つ確認しながら配線を行いました。また、各キャリアによって通信設備工事の仕様が異なり、更新も頻繁です。初めて経験することが多く、基地局一つ作るのも大変でした。その経験が「人財」「創意工夫」「柔軟性」という当社の三つの信条や5Gプロジェクトへの参入につながっています。


「未来をより良くする」事業

──中野さんから見て社長はどんな方ですか。

中野 若い社員は将来に対して夢を持っていても、なかなかそれを具体化するのは難しい。そんななか、宮川社長は、社員が想像もつかないような世界観を将来ビジョンとして話してくれます。それがまた現実味があるんですね。普段の仕事で折に触れて、そのビジョンを聞いていると、社員のモチベーションは自然と上がっていきます。

──具体的に、どのような話をされるのでしょう。

宮川 当社の事業はすべて、「未来をより良くする」ために必要なものだと考えています。それを、身近な出来事を交えながらイメージできるように話します。それと若い社員は、ただやみくもに仕事をこなすだけでは成長につながりません。最初に仕事のプロセスをしっかり説明し、一通り仕事が終わった時に、確認作業をさせるのです。そのときに「うまくできたなあ」という達成感を感じること。それが大事なのです。

──現場責任者への接し方は?

宮川 仕事は、各課長に権限を委譲しています。工事予算も課長が見積もります。現場に行ったら彼らの意見を尊重し、工事の手法を指示することはあまりありません。指示してしまうとプライドを傷つけてしまう恐れがあるからです。とはいえ、経験と知識の不足が原因でうまくいかないこともあるので、その時には解決策を伝えます。 また、社員には〝市場価値の高い人〟を目指してほしい。それは経営理念でもあります。当社を辞めたとしても市場価値が高ければ、どこに行っても通用しますからね。

──今後の展望は?

宮川 僕は、電気設備も太陽光発電も5Gも生活基盤の中に入り込んでくると思っています。それに対応して行きます。「確かな技術で未来をつくる」(Build the Future With Advanced Technology)がキーワードです。


HPが対外的な信用を高める

──HPを開設した目的は?

中野 税理士法人アチーブメントさんにBESTホームページ(TKC会員の関与先企業のみ利用可能)をご紹介いただいて開設したのですが、その目的は会社の信用を高めることです。見ていただいた方にインパクトと信頼感を与えることを常に心がけていて、更新も自分で行っています。採用対策も目的の一つです。求職者に知ってほしい情報をすべてHPで公開していますが、とくに、当社には夢があり、社員を大切にし、成長している企業であることを前面に押し出しました。

──「パートナー専用」ページをつくられているそうですね。

中野 見積書や請求書、工事の着手までに出さなければいけない書式などをアップしています。パートナーさんと書式を共通化することが目的です。最新の書式をアップロードしているので、パートナーさんにとっても使い勝手が良いものになっているし、これを使うことによって、書類の間違いや作り直しが減りました。

 

 

 

 

この度は取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。

株式会社宮川電設工業
住所:京都府亀岡市西つつじヶ丘五月台1丁目13番1
TEL:0771-25-7241
URL:https://www.m-densetsu.com/

(インタビュー・構成/アイ・モバイル 株式会社)
株式会社TKC発行のビジネス情報誌「戦略経営者」に掲載された連載記事を掲載しております。

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