堅実・真面目な経営で成長続ける外壁改修業者

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堅実・真面目な経営で成長続ける外壁改修業者

大阪府豊中市で防水工事を中心に建築物の外壁改修を手がける株式会社髙橋技研は、堅実で丁寧な施工により、浮き沈みの激しい中小建築業界のなかで業績を伸ばし、今期の売上高は4億円を達成。社員への思い、施工管理、施工技術の早期導入、そしてホームページ(HP)の活用について髙橋宏明社長に話をうかがった。

社員の幸福と社会への貢献

──業界に入ったきっかけは?

高橋 高校生の夏休みにいいバイトがあると誘われ、5~6人の仲間と一緒に同級生の兄が経営していた会社で防水工事の仕事をしました。学校生活の延長みたいな感じでしたね。その後、高校を卒業し、19歳の4月にこの仕事に「戻って」きて、現在に至っています。

──独立が早かったようですが。

高橋 仕事は、個人経営の一人親方に付いて覚えました。そこで約5年間働き、24歳の12月に独立しました。最初の5年間は高校のときのバイト仲間と共同経営でした。その当時は、年間の売り上げは1000万円くらいで、月に100万円もあればいいほう。社員はもちろん妻子も抱えていたので、仕事が無いときは生活のために配送センターなどでアルバイトもしました。しばらくすると事業が軌道に乗り始め、29歳のときに会社組織にして自分一人での経営をスタートしました。


──どんな経営を心掛けましたか。

高橋 「堅実で真面目な経営」です。特に社員は大事にしています。現在、社員は4名ですが、私が24歳のときからずっと一緒にやって来た仲間です。いわゆる「出入りが激しい」業界ですから、本当にありがたいと思っています。経営方針にも「会社の成長・発展とそれにかかわる人々の幸福が常に一致する経営」を掲げています。やっぱり人ですよ。

──社員の待遇は?

高橋 自分だけ得するのが嫌いな性格なんです。よく外車を乗り回す社長がいますが私は一切しない。そんな金があるんだったら社員と旅行に行ったりボーナスを支払ったりした方が生きたお金の使い方になるんじゃないかと思うんです。儲かったら社員に還元し、頑張った社員はそれに見合った待遇をするということですね。

──若いときに大きな転機があったとお聞きしました。

高橋 26~7歳ぐらいのときかな。少し売り上げが増え始めた頃、入ってくるお金はすぐに使ってしまうという生活でした。税金は払わない。健康保険も国民年金も滞納。督促状が来ても開けずにゴミ箱。当然ですが、税務署の調査が入ったときには困りました。知り合いに会計事務所を紹介してもらい、「払うべきものは払いなさい、節税は手伝います」と言われ、経営管理の方向性が決まりました。この会計事務所の先生と出会っていなかったら今の私はないと思います。

新材料・新工法に取り組む

──仕事のやり甲斐は?

高橋 建物の形は千差万別です。私は若い頃から、仕上がりをイメージしながら仕事をしてきました。そのイメージを確認するため、時間があれば現場に行きます。現場では、「この部位はこのやり方でいいけど、あっちの部位はやり方を変えなきゃだめ」などと、あれこれ考えます。その建物の躯体と材料の相性が悪かったり、設計事務所の仕様を現場で確認したら材料や施工方法が合わなかったりした際には、仕様の変更を検討してもらうこともあります。

──新しい材料の採用や新工法への取り組みにも熱心だとか。

高橋 材料メーカーの講習会や会合には社員を連れてよく行きます。例えば、新しい材料を使えば、2種類必要だったものが1種類だけで固着が可能になり処理が半分で済む、材料をこねる手間もいらないし、コストも大幅ダウンできる、などといった情報があればいち早くキャッチして、現場に取り入れています。工法も同様です。

──防水工事の大変な所は?

高橋 防水工事は、古い防水層を撤去して新しい防水層を貼るのですが、その日のうちに全部終わらないことがあります。なので仮防水をしっかりやらないと、夜、雨が降ると漏水し、信用もがた落ちになってしまう。漏水事故が一番怖いですね。また、撤去→貼付までのタイムラグも短くしないといけない。それも職人の技量です。


HPを名刺代わりに

──HP開設の効果は?

高橋 和田総合会計事務所の武田雄紀先生にBESTホームページをご紹介いただきHPを開設したのですが、一番の効果は、取引先に見ていただけるようになったこと。初めての現場で監督に「社長ちゃいます?」と話しかけられ、「さっきHPを拝見していたんですよ」と言われました。初めてお目にかかる方への名刺代わりになっていると思います。

 

──今後のHPの活用方法は?

高橋 社員の採用に利用したいと考えています。私とスタッフ4人だけで約20カ所の現場を動かしているのですが、トータルで50~60人の職人が働いています。社内の事務作業は、ほぼ私ひとりで行っておりこれも次第に大変になってきている。まずは、事務員を雇い、現場管理者も増やしたいですね。また、BESTホームページにはIndeed(求人情報専門の検索エンジン)との連携があるとお聞きしていますので、ぜひ利用してみたいと思っています。

 

 

 

この度は取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。

株式会社髙橋技研
住所:大阪府豊中市長興寺南4-5-28-110
TEL:06-6866-1006
URL:http://www.takahashigiken.co.jp/

(インタビュー・構成/アイ・モバイル 株式会社)
株式会社TKC発行のビジネス情報誌「戦略経営者」に掲載された連載記事を掲載しております。

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