バイク好きのニーズ吸い上げ厳しい逆風を吹き飛ばす

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バイク好きのニーズ吸い上げ厳しい逆風を吹き飛ばす

埼玉県坂戸市にある「ピットインimamura」は、昭和28年創業の歴史あるバイク屋である。バイクブームから若者のバイク離れへと、時代の移り変わりに対応しながら地域と共に歩んできた。今回は有限会社今村の今村清孝社長に、これまでの道のり、現在の経営環境と対応策、そしてホームページ(HP)の活用について話を聞いた。

35年ぶりの来店客も

── どのような経緯でバイク屋に?

今村 私の父が創業した頃は、小さな自転車屋でしたが、お客さんの要望次第でバイクや車を売ることもありました。それがやがてバイク専門へとシフトしていったのです。子供の頃から父親の仕事を見ていたので、自分も将来はバイク屋になると思っていました。

──いつ頃から手伝いを?

今村 学校を出てから自動車販売の会社に就職しました。店の手伝いを始めたきっかけは、私が25歳の頃に起きたバイクブームです。とにかく店が忙しいというので、そのタイミングで実家に戻りました。

──店の雰囲気は?

今村 「お客さまが気軽に立ち寄れる店」を心がけていて、私も社員も友達のように接客しています。長いお付き合いのお客さまが多く、高校生の頃からずっと来ている方もおられます。50歳、60歳になる方も珍しくなく、先日、あるお客さまが35年振りにバイクを買いに来てくれ、「俺だよ、俺」って。顔を見たら「ああ〜」っていう感じでしたね。

──営業体制は?

今村 若い社員が二人いて、いずれもバイク好きです。昔からのお客さまは私のところに来ますが、初めての方は若い方に行っちゃいますよね(笑)。接客は、私が見習いたいくらいきちんとやってくれており、おかげさまで新規のお客さまが増えてます。

──バイクの魅力は?

今村 乗るだけではなく、整備も好きですね。エンジンをバラバラに分解して、整備してから元の形に組み上げてフレームに載せる。昔からのバイク好きはみんなそうしていると思いますよ。そんなバイク好きの要望に応えて、店の一部を開放し、工具を自由に使ってもらったりもしています。聞かれれば、整備の具体的方法を教えたりね。だからうちの店にはバイク好きが集まるのだと思います。

激変する環境に柔軟対応

──どのようなお客さまが多いのでしょう。

今村 やはり、バイク好きの若者が多いですね。このあたりは大学が4つあるので、学生さんもよく来店されます。彼らはお小遣いが少ないので、ほかで安く購入した部品の持込み修理を受け付けています。また、工賃を他のバイク屋に比べて安く設定していることもあって、学生さんの口コミによる新規のお客さまが目立ちますね。

──最近のビジネス環境は?

今村 厳しいですね。バイク人口が減ったことも一因でしょうし、バイク販売は利幅が薄く、売れている時代はいいのですが、バイク離れが進むとそれがそのまま経営に響いてきます。また、平成30年4月からメーカーの方針で、一定以上の排気量のバイク(ホンダの場合は250cc超)は、メーカー直営店で販売することになりました。これが引き金で店を閉めるバイク屋も増えています。新車を買いに来ても直営店を紹介するしかないわけですから……。

──対応は?

今村 お客さまのニーズに合わせ、商品・サービスを柔軟に提供しています。その一環としてメーカーが東南アジアで作ったバイクの逆輸入販売、中古バイクの買取・販売、中古パーツの販売を始めました。こちらは粗利が見込めるビジネスです。これからもバイク好きの要望に応えながらバイク屋を続けていくつもりです。

──会計事務所のサポートはいかがでしょう。

今村 今年は、売上は上がりましたが粗利が少ない状況です。以前は財務の状況を明確に把握できていませんでしたが、むさし税理士法人さんにお世話になり始めてから、毎月の数字をタイムリーにつかめるようになり、とても助かっています。来年は、粗利も確保できるように頑張ります。

新サービスをウェブでアピール

──HP開設の経緯を教えてください。

今村 以前は若い社員が片手間にHPを作っていたのですが、見づらいので効果が上がっていませんでした。やはりプロにお願いしたほうがいいと、むさし税理士法人さんからBESTホームページ(TKC会員の関与先企業のみ利用可能)を紹介していただきました。現在は、HPを見て県外からバイクの修理に来られる方も多く、いまやHPがないと商売が成り立たないくらいです。

──新サービスもHPで?

今村 前述した逆輸入車の販売、中古バイクの買取・販売、中古パーツの販売といった新事業をHPで積極的に紹介していきます。HPから情報発信しないとお客さんに伝わらないですから。中古バイクの買取では、テレビCMでおなじみの業者より、うちの方が高く買うケースも珍しくないので、もっとアピールしたいですね。

 

 

 

 

この度は取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。

有限会社ピットイン今村
住所:埼玉県坂戸市中富町55-6
TEL:049-281-0206
URL:http://www.pit-imamura.jp/

(インタビュー・構成/アイ・モバイル 株式会社)
株式会社TKC発行のビジネス情報誌「戦略経営者」に掲載された連載記事を掲載しております。

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