魅力を視覚的にアピールし県外からの集客拡大

web-strategy_top(H300W1000)

魅力を視覚的にアピールし県外からの集客拡大

新潟県上越市大潟区に、日本海を一望できる日帰り温泉施設「鵜の浜人魚館」がある。天然温泉の大浴場、露天風呂にプール、ウォータースライダーを併設し、年間10万人が訪れる人気スポットとなっている。同施設を運営する株式会社大潟地域活性化センターの新保昌敏社長、冨永正之営業課長、顧問税理士の井部俊一氏に話を聞いた。

プールも楽しめる日帰り温泉


1年中利用できる温水プール

――設立の経緯を教えてください。

新保 昭和31年に石油を掘削した際、温泉が湧き出たのを機に、旧大潟町が町民のための共同浴場を作ったのが始まりです。その後、井戸の本数とともに湯量が増え、癒しと健康を増進する場にしようと18年前に健康スポーツプラザ「鵜の浜人魚館」としてリニューアルしました。「人魚館」という名前は大潟に伝わる人魚伝説に由来しています。

――温泉の特徴は?

新保 地下700メートルからくみ上げる源泉は41度の塩化物泉です。塩分濃度が高いため身体がよく温まり、なかなか冷めません。茶褐色でツルツルしていて良いお湯だと評判です。


日本海を一望できる日帰り温泉施設「鵜の浜人魚館」

――プールがあるのは珍しいのでは?

新保 この辺りでお風呂とプールが両方ある施設は他にありません。1年中利用できる温水プールは大きな特徴です。プールで疲れたらジャグジーや寝湯、打たせ湯で休むことができますし、ウォータースライダーもあり1日中楽しんでいただけると思います。地域の方の健康増進を目的に、水泳教室や水中運動教室を毎日行っているのも当館ならではの取り組みです。

――他にはどのような魅力が?

新保 お風呂やプールに入りながら見られる夕日ですね。日本海に沈む夕日は本当に綺麗で、それを目当てに来られる方もいます。また、飲食にも力を入れており、名物の「ふぐかつ丼」など新鮮な魚料理を中心に様々なメニューをご用意しています。団体様向けの宴会プランや入浴と食事がセットになったお得なプランは好評をいただいています。

――来館者数は?

 年間10万3000人程です。海水浴客が多く訪れる7~8月はグッと伸びます。この時期は遠方からのお客様が多く、大半が長野県で最近は関東の方も増えています。夏場以外は主に地元の方にご利用いただき、憩いの場となっています。

常に最新の情報を発信

――ホームページ(以下HP)活用のきっかけは何でしょう。

冨永 8年前に顧問税理士の井部先生に提案いただき、「鵜の浜人魚館」を広くアピールするにはHPを活用することが必要だと気づいたのがきっかけです。最初は場所や建物の案内のみにとどまっていましたが、お客様からのご意見や質問を徐々に取り入れ、充実したHPになりました。2年前に新システムに変え、文章や写真の変更、配置が自社で簡単に行えるようになり、更新頻度が上がりました。料理長一押しメニューを随時変えたり、上越市の日の入り時刻を毎日更新しています。

――工夫されている点は?

冨永 重要なのはいかに視覚的に訴えるかです。さまざまなHPを見ても写真でアピールするのが現在の主流でしょう。美味しそうな料理、綺麗な夕日の写真などを多く使い、興味を持ってもらえるよう工夫しています。さらに今一番お勧めしたいプランやイベントは、皆さんの目に留まりやすいトップページに大きく掲載するようにしています。

――反響はいかがでしょう。

冨永 県外の方や若い方からの問い合わせは必ずHP経由です。旅行の途中にネット検索し、HPを見て立ち寄ったという声も聞くので、新規のお客様獲得につながっていると思います。HPに掲載した宴会や食事付きプランの反響も大きく、レストラン部門の売上がかなり伸びてきています。

――今後のHP活用についてお聞かせください。

冨永 これから冬にかけて来館者数が落ち込む時期なので、いかに多くの方にお越しいただくかが課題です。そのためのウリの1つが“食”。新しくした秋の宴会プランや一押しメニューをアピールし、多くの方に温泉と食事を楽しんでいただきたい。また、新しいお客様に来ていただくには、常に最新の情報を発信していかなくてはなりません。祭りなど地元の行事をお知らせすることで、来館のきっかけになればと考えています。

――中小企業のHP活用についてどのようにお考えですか。

井部 資本に限りのある中小企業にとってHPは最も費用対効果の高いマーケティング手法ではないでしょうか。しかし、実際には中小企業の7割がHPを活用できていません。当事務所の関与先様でも、HPを作ったもののほとんど更新していないケースが多い。その原因はHPを作成するシステムにあるのではないでしょうか。人魚館様のように自社で簡単に更新できれば、活用がより進むはず。まずは使い勝手の良いシステムを採用することが重要です。


この度は取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。

鵜の浜人魚館を運営する株式会社大潟地域活性化センターの新保昌敏社長、冨永正之営業課長、顧問税理士の井部俊一氏

鵜の浜人魚館 
〒949-3102 新潟県上越市大潟区九戸浜241-8 
電話番号:025-534-6211 
HP http://www.ningyokan.jp/

(インタビュー・構成/アイ・モバイル 株式会社)
株式会社TKC発行のビジネス情報誌「戦略経営者」に掲載された連載記事を掲載しております。

この記事への感想やご意見、サービスに関するご質問がありましたら、下記ボタンよりお問合せください。


ホームページの制作に関するご相談・ご質問は下記Smartpageサイトよりお問い合わせください。

■ ホームページ制作ツール「Smartpage」

■ ホームページ制作事例

■ アイ・モバイル株式会社ITマーケティング研究所へのお問い合わせはこちらから