会社全体でHPづくりに関わり若い購買層に強くアピール

福島県白河市にある「緑川産業」は創業50年を迎える老舗の家具・インテリアショップだ。1000坪の売り場にはベッド、ソファーなどの大型家具からカーテン、生活雑貨まで暮らしに関わる商品が所狭しと並ぶ。社長の遠藤敦氏、常務取締役の遠藤義敦氏、顧問税理士の菊地喜隆氏、監査担当の今井孝行氏に話を聞いた。

アフターメンテナンスで信頼構築

 ――地元では知らない人はいないお店だとか。

遠藤社長 もともとは大正時代から続く御膳屋で、先代の社長がこたつやテーブルを作り始めました。現在の家具店になって50年になります。8年前から県内でスタートしたテレビCMで流れる演歌調の歌がインパクトがあって耳に残ると、皆さんに覚えていただきました。売り場面積はこの辺りでは一番の広さで、遠方からも来ていただいております。

――競合店と比べての強みは?

遠藤社長 まずは売り場の広さと品ぞろえです。ベビーベッドから仏壇まで生活に必要な家具は全て扱っています。初めて来られた方は、小さい家具店だと思って来たら意外に大きく、品数も豊富で驚かれるようです。また、当社の配送は親切・丁寧だと褒められることが度々あります。社員が配送・設置まで担当し、説明もきちんと行います。それが大手チェーン店にはない強みです。購入後何年経っても不具合があればお伺いしますし、長く使える方法をアドバイスします。売りっぱなしではなくアフターメンテナンスを大切にしています。業界全体が落ち込むなかで売り上げが維持できているのも、こうして信頼を築いてきたからこそだと自負しています。

――社員の皆様も生き生きされていますね。

遠藤社長 当社の一日はラジオ体操から始まり、私も含め社員30名全員で行っています。50年間毎日続けている伝統です。その後、朝礼で声出しと笑顔の訓練をします。お客さまの立場でどんな接客を受けたら気持ち良いかをみんなで考え、少しずつ改善してきました。最初は駐車場だけだった掃除は、今では道路まで行っています。これは社員が自発的に始めたことです。掃除は心の掃除にもなる。清々しい気持ちで仕事に入るので、良い接客ができ、良い結果に結びついているのだと思います。

社員の力をHPに活かす

――BESTホームページ玉手箱コースを導入された理由を教えてください。

遠藤常務 家具業界の広告の基本は今でもチラシです。でも若い人たちは新聞を取っておらずチラシを見ない。購買を期待できる若い層にアピールするにはネット、ホームページ(以下HP)を使わないと厳しいと常々思っていました。簡単にHPを作成できるサービスがあると聞き、税理士さんからのご紹介で安心できることとランニングコストを抑えられるという理由で導入を決めました。

――利用されてみていかがですか。

遠藤常務 とても使いやすいです。私と複数の社員で更新しています。一人で抱え込むと滞ってしまいますが、若い人のアイデアも聞きながらチラシを載せたり、イベントや催事を告知したり、会社全体で取り組んでいます。アクセス数に加え、どこからHPに来ているかも分かるので、リンクを多く貼るなどの対策や効果測定ができます。当社のCMをYoutubeで公開して、リンクを貼っているのもSEO対策の一環です。

緑川産業
――反響はありますか。

遠藤常務 毎月500名以上がHPをご覧になっていて、若い方の来客数も増えつつあります。「HPのチラシを見て来ました」という声もいただくようになりました。お客さまの声を聞いたり、アクセス数を見ると、やりがいを感じます。

――今後の活用方法は?

遠藤常務 当社の方針である地元密着をもっと打ち出して、地元の方に頻繁に見てもらえるようにしたいです。また、今後力を入れていきたいのがリフォーム。家具に合わせた部屋作りをトータルで提案できればと考えているので、ページを設けてアピールしていきたいと思います。CMやチラシと同様に、試行錯誤しながら長く続けることが重要だと考えています。

――中小企業のウェブ活用についてどのようにお考えですか。

今井 当事務所で玉手箱コースをお使いのお客さまが60社ほどある中で最も活用されているのが緑川産業様です。社員の方を巻き込んで取り組まれている点が特に素晴らしい。社内会議で若い方の意見を聞いてHPに反映させる、定期的に更新すると決めて複数で担当されていることが成功の要因ではないでしょうか。 

菊地 全てのお客さまに同じサービスを提供するという信念のもと、玉手箱コースも例外なくご紹介しました。当事務所でも職員が持ち回りでHPを更新しているため、勧める上で担当者が使い方や利点をよく理解していたのも大きいと思います。HPは全てのお客さまに情報を発信するのに最適なツール。対象となるお客さまが幅広くいる緑川産業様のような小売店にとっては不可欠です。遠藤社長の精神や社員の方の対応は本当にすばらしい。HPを上手く活用してより一層アピールしていただきたいと思います。

この度は取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。
緑川産業
〒961-0901 福島県白河市明戸15-3
電話番号:0248-22-3300
HP http://midorikawasangyo.hp.gogo.jp/

(インタビュー・構成/アイ・モバイル 川上 陽子)

次の記事へ 前の記事へ

株式会社TKC発行のビジネス情報誌「戦略経営者」に掲載された連載記事を掲載しております。