ITマーケティングNews vol.10

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ITマーケティングNews vol.10

2018年は、スマートスピーカー元年に


Amazon Echo

■ クリスマス商戦に向けて、各メーカーが一斉に商品投入 
2017年クリスマス商戦において、Amazon,Googleなどアメリカの巨大IT企業から相次いで「スマートスピーカー」の日本市場への投入が発表され、国内からもソニー、LINEも相次いで製品を投入するという、さながら「スマートスピーカー戦争」の様相を呈しています。   商品投入が過熱する一方で、「何の役に立つのか分からない」「生活に必要だと思えない」という声も多いようで、日本での本格普及には、まだ少し時間がかかるように思われます。 今号ではスマートスピーカーがどういうものかを紹介しつつ、今後私たちの生活の中にどのように組み込まれ、普及していくか予測してみます。

(写真左:代表的なスマートスピーカー Amazon Echo)

家族でスマートスピーカーを利用するイメージ画像

■ SF的近未来社会が、すぐそこに
スマートスピーカーとは、音声を出力するスピーカーに、音声を入力するマイクを内蔵し、AIアシスタントを介して様々なサービスを「音声入力で」操作できるスピーカーです。一部メディアで「AIスピーカー」という呼び方も使われていますが、スピーカーにAIが内蔵されている訳ではないので、ややミスリードでしょう。AIアシスタントは、ウェイクワード(起動語)の後に続く音声入力を指示コマンドと受け取り、事前の設定に従って音楽を流したり、ショッピングを実行したりするのです。入力される音声によって個人を識別して、命令実行の可否を判断する能力は現在のところありません。つまり誰の声でも作動します。

ショッピング機能が有効になっているスマートスピーカーから、子供が勝手におもちゃを発注するという可愛いらしいエピソードも報告されていますが、2017年1月には、米カリフォルニア州サンディエゴのテレビニュースで、キャスターが「Alexaが私のためにドールハウスを注文してくれた」という視聴者のコメントを読み上げたところ、数日後にサンディエゴ中の視聴者から、勝手にドールハウスが発注されて届いたという苦情が殺到しました。Alexa(AmazonEchoの初期起動語)が、ニュースキャスターの声を、指示と受け取りドールハウスを発注した訳です。この事案ではAmazonは、ドールハウスの代金を請求しなかったようです(太っ腹!)
新しい技術が普及する過程で、こういう想定外の事象はつきものですが、AIアシスタントがある生活、なんだかワクワクしません?


アイ・モバイル Business column


 ■ ロボティクス、自動運転などとの接続で応用範囲が飛躍的に広がる SF的近未来社会が、すぐそこに
主な用途が、「音楽を聴く」「ニュースや天気予報を音声で聞く」だと、スピーカーの延長でしかイメージされず、一部のガジェット好き、アーリーアダプターしか手に取らないという低迷から抜け出せないでしょう。他にも、家電製品のコントロール(例:テレビのON/OFF、ボリューム調整、チャンネル変更、照明の調整、風呂の用意、空調の温度調整など)なども、すでに実現している機能です。

スマートスピーカーが、今後急速な発達が予測されるロボティクスおよび各種製品へのAI搭載・自動化と繋がったとき、私たちの生活は手塚治虫先生が「鉄腕アトム」や「火の鳥」で描いたような高度に技術が発展したSF的近未来が現実になるでしょう。
たとえば、GoogleやAppleなどIT企業や、テスラ、トヨタなど自動車メーカーが開発にしのぎを削る自動運転車が普及すれば、リビングでコーヒーを飲みながら駐車場から玄関先まで車を出すようにAIアシスタントに指示して、車で出発する準備ができたら知らせてもらう。などといったことが普通になります。


 ■ 日本で発売中(または、発売予定)の主要スマートスピーカー
米国市場では、2014年11月に米国市場に製品を投入したAmazonのEcho(エコー)が最もシェアを持っていて、2年遅れで参入したGoogleのHomeが後を追っています。
2017年12月10日現在、日本で発売されている主要なスマートスピーカーは以下の通りです。

(出所:製品画像、スペックは各社公式ホームページより)


■ 音声入力使ってますか?
社内外で「スマートスピーカー」の購買意欲をヒアリングしてみたところ、進んで買いたいという人がいませんでした。実際、売れてないようです。アンケートを進めるうちに、そもそも音声入力を使っていないことが判明!みなさん、スマホを持っているのに音声入力は使わないなんて損ですよ。たとえば、長い住所なんかも音声入力なら一発で地図をピンポイント表示、そこまでの行き方などもすぐに分かります。「●●(住所)まで、ナビ」と音声入力してみてください。

音声入力の便利さが認知され利用率が高まればスマートスピーカーを買おうかなという人が増えそうですね。



「アレクサ、○○して」「オッケーグーグル、××して」スマートスピーカーに何か指示する際、ウェイクワード(起動語)が必要です。しかし、アレクサやオッケーグーグルって、ちょっと、愛着がわきませんよね (^^;) 
なぜ、自由にウェイクワードを設定できないかというと、現在のスマートスピーカーはAIを内蔵しておらず、クラウド上でAIがユーザーの音声を判定するからです。次世代のスマートスピーカーは、きっと小型のAIモジュールを内蔵し、ウェイクワードのパーソナライズが可能になるでしょう。芸能人やアイドル、片想いの女性の名など、愛着の湧くネーミングを付けられるとスマートスピーカーの普及に拍車がかかりそうです。
(ITマーケティング研究所 所長 山岸)

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(構成 / アイ・モバイル ITマーケティング研究所)

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