戦略経営者掲載コラム 2015年1月

安心して来院できる分かりやすいホームページ

ほんだ矯正歯科クリニックは、大阪府貝塚市で唯一の矯正専門の歯科医院。２００７年の開業以来、丁寧な説明と見た目も良く痛みの少ない治療をモットーに、多くの人の健康で美しい笑顔作りに貢献している。今回は、院長の本田康文氏、顧問税理士である今仲清氏、監査担当の吉川知宏氏に話を聞いた。

目立たない、痛くない矯正治療

――クリニックについて教えてください。

本田　大学卒業後、大学院で歯科矯正学を専門に学び、１１年間、歯科矯正の研究・臨床に携わってきました。そこで学んだ技術や新しい矯正歯科治療を多くの方に提供したいと、７年前に地元である貝塚市に「ほんだ矯正歯科クリニック」を開院しました。患者さんの６～７割は子供さんですが、成人の方も矯正治療を受けにいらっしゃいます。

――子供さんが多いということで、診療の際に心がけていることは？

本田　一人ひとり時間をかけて丁寧に診察します。説明と指導に十分時間を取るため予約制にしています。歯並びが悪くなる原因は、舌の位置や呼吸、嚥下の仕方などさまざまです。まずその原因を保護者の方と子供さんにきちんと説明し、理解していただいた上で、機能を改善するトレーニングやブラッシング指導をします。子供さんの場合、舌のトレーニングも非常に重要です。正しい舌の位置や呼吸方法を身に付けることで、結果的に歯並びが良くなるだけでなく、喘息や鼻炎が改善されたり、姿勢が良くなるなどプラスアルファの効果も得られることもあります。

また毎回写真を撮るのも当院の特徴でしょうか。矯正治療を受けている方は、全過程のどこまで到達しているのか自分では分かりにくいものです。写真を見ることで歯が動いているのを実感できると大変好評です。

――矯正装置にもこだわりが？

本田　当院で使っているのは摩擦がほとんどない新しいタイプのブラケットです。従来の矯正に比べ、摩擦が少ない分、より弱い力でスムーズに歯を動かすことができるので、比較的痛みも少なくてすみます。また、見た目も気にならないように透明なブラケットやホワイトワイヤーを使用しています。実際に矯正治療を受けた患者さんからは、思ったより痛みが少なかったとか、目立たずに良かったという声をいただいています。

治療全体の流れを伝える

ほんだ矯正歯科クリニックは、丁寧な説明と見た目も良く痛みの少ない治療をモットーに、多くの人の健康で美しい笑顔作りに貢献。

――ホームページ（ＨＰ）を導入されたきっかけは？

本田　開院当初、駅前にありながら認知されていない状況でした。まずは広報に力を入れなければと考え、その重要なツールの１つとしてＨＰを開設しました。何にどのくらい時間がかかるか治療全体の流れを分かりやすく記載したり、目立たない矯正装置を写真で紹介したり、初めての方も安心してご来院いただけるよう治療方針や雰囲気を伝える場にしたいと考えています。当院をより知ってもらえればと思い、患者様に書いていただいた意見、感想をスキャンして直筆のまま掲載しています。

――ＨＰへの反響はいかがですか。

本田　ここ２～３年は着実に患者さんが増えています。一般歯科の先生や知人の紹介で来院された患者さんの中にも、ＨＰを見られている方は多いと感じます。ＨＰで当院や矯正治療について知った上で来られるので、質問のレベルも高いですし、説明する時間も短縮できます。また、スタッフを募集した際、求人誌を見た方がＨＰを見て、患者さんに対する思いに共感して来てくれたこともありました。実際に採用にもつながり、ＨＰの活用の可能性を実感しています。

――今後の活用についてお聞かせください。

本田　簡単に更新できるＨＰにリニューアルしたので、ドクターだけでなく衛生士さんから情報を発信するページをつくりたいです。また、当院が重視している舌のトレーニングを紹介、推奨する場としてもっと活用していきたいですね。タブレットで動画を見てもらいながら説明できれば、より分かりやすく患者さんに伝えることができるので、そういった動画をＨＰのコンテンツとしても利用できればと思っています。

――中小企業のウェブ活用についてどのようにお考えですか？

吉川　ほんだ矯正歯科クリニック様は矯正専門なので、他医院からの紹介が大きなきっかけになります。ですが、その場合でもネットで調べてから来院される患者さんは多いと思います。だからこそ分かりやすいＨＰが必要なのです。開院当初は、駅看板や地域情報誌など、医院の存在を知ってもらうために色々投資してきました。その中でＨＰを見られる方は年々増えているので、効果は出ていると感じます。

今仲　どんな業種であれＨＰは必須の時代です。取引先が決まっている製造業であっても、紹介を受けた時や話題に出た時に調べるのはやはりＨＰです。さらに重要なのは、作りっぱなしではなくきちんとメンテナンスすること。週に１回は更新するのが理想です。それも業者に任せっきりにしないで、自ら行うことが大切です。そのためには、ＨＰを作る際、自社で簡単にメンテナンスできるシステムを選択されることをお勧めします。

この度は取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。