ITマーケティングNews vol.32

コロナ禍で注目される新しいビジネス活動「オンライン展示会」

新型コロナウイルス感染症の拡大でリアルの展示会が開催できなくなったことをきっかけに注目され始めた「オンライン展示会」。
徐々に社会経済活動が戻りつつある中、最近ではリアルの展示会を再び開催すると同時に、オンライン展示会を平行して開催するイベントや企業も多くなってきています。

■ オンライン展示会とは

「オンライン展示会」とはその名の通りオンライン（Web）上で開催される展示会のことで、「Web展示会」や「バーチャル展示会」とも呼ばれます。
オンライン上に3DCGで再現された会場へアバターで来場する本物そっくりな展示会のほか、360°画像ブースや2Dブースに展示された映像や画像などのWebコンテンツを閲覧できる展示会、ウェビナーやAR、電子カタログを使った展示など、自社が利用するシステムによってその展示コンテンツは様々です。
中にはそのままWeb会議などを通じ商談ができる機能を兼ね備えたプラットフォームも存在します。

■ 「自社開催型」か「合同出典型」か

オンライン展示会の開催方法には大きく分けて２種類あります。
「自社開催型」はその名の通り自社単独でオンライン展示会ブースを作成し開催します。企画から展示内容、デザイン等全てを自由に決められるため、しっかりと自社の強みやイメージを打ち出しやすく、ブランディングを重視する企業におすすめです。
企画からWeb構築、宣伝まで全てを自社で行う必要があり、多大なコストと労力がかかるものの、一度作ったウェビナーや動画、画像などのコンテンツは自社の財産となるため、展示会以外でも活用できます。またノウハウが溜まれば、次回からは少ないコストと労力で展示会を開催できるようになり、中長期的なマーケティング活動に役立ちます。

一方「合同出典型」は主催者側が用意したオンライン展示会上で行われます。プラットフォームの提供・宣伝活動は主催者側が行ってくれるため、出展のハードルが低く、ある程度の集客も見込めます。
ただし、利用するプラットフォームによっては展示の自由度が低く思うような自社のアピールができなかったり、競合他社に人が流れてしまったりする可能性があります。どちらかというとリード獲得のための単発の施策となるでしょう。

■ オンライン展示会のメリット・デメリット

オンライン展示会のメリットは「費用が抑えられる」「時間や場所、天候の制約がない」「来場者のデータ取得・分析が可能」「翻訳ソフトで多言語対応可能」といった点が挙げられます。
オンライン展示会のプラットフォームをサービス提供する企業も増えてきました。料金は構築費数十万～一千万円単位から、月額数万円～数十万円まで様々存在します。自社の展示の規模感や内容に適したプラットフォームを選定する必要があります。
またこれまで時間や場所、天候の都合で来られなかった人も参加が可能になり、海外からの来場者も見込めます。来場者はオンライン上で管理しているため、対面ではなかなか取得が難しかった来場者データも取得・分析しアプローチできます。
反面、オンラインで手軽に参加できる分、獲得したリードの見込は弱いという状況になりがちです。また展示を自社でゼロから構築するには莫大なコストがかかってしまう、展示会場での声掛けなどによる積極的な営業が難しいといった点もデメリットとして挙げられます。オンライン展示会を開催するには、これらデメリットについても考慮して開催やアフターフォローのスキームを検討していく必要があります。
コロナ禍で一気に注目されるようになったオンライン展示会ですが、アフターコロナにおいてもリアル展示会と平行して開催することにより新たな販路開拓経路として役立っていくでしょう。

ビジネスにSNSを活用～Twitter編～

Twitterは国内月間利用者数4,500万人、テキストメッセージの投稿を主とするSNSで、拡散性は他のSNSに比べても随一です。一度爆発的に拡散し始める（バズる）と、凄まじい勢いで情報が拡散されていきますが、その反面良い情報も悪い情報も拡散されてしまうので、「炎上」という状態にもなりやすいリスクがあります。アカウント運用に際しては投稿に際してのコンセプトやルールをきちんと定め、炎上した際の対策まで決めておくと、もしものときも迅速に対処できます。
10代～20代の利用者が中心ですが、30代以上も多く男女ともに人気のSNSです。非常にリアルタイム性に優れているので“今なにが流行っているか”というトレンドの情報収集などにも有効なSNSです。