特殊クリーニング事業の拡大支えるホームページ

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特殊クリーニング事業の拡大支えるホームページ

静岡県で唯一クリーンスーツ(無塵衣)のクリーニングを行う日本リネンサプライ株式会社。洗浄から包装まで、清浄度の高い自社クリーンルーム内で一括管理している。ダスキンの協栄工場として操業する一方、クリーンスーツという新たな市場を開拓してきた内田信社長、内田修工場長に、角田護顧問税理士を交えて話を聞いた。

 

高清浄環境で行うクリーニング

静岡県で唯一クリーンスーツ(無塵衣)のクリーニングを行う日本リネンサプライ株式会社

――クリーンスーツのクリーニングを始められたのは?

内田信 昭和54年に、お客さまの要望で始めました。当時は数社しか取引がなく、本格的にテコ入れしたのは17年前です。ダスキンの生産・物流請負業務が成熟期になり、成長が鈍くなったこともあり、新たな取引先を開拓するため、クリーンスーツ専用のクリーニング設備を拡大し、営業を強化しました。今では取引先が70社まで増え、売上も対前年比109%で成長中です。

――主な取引先は?

内田信 9割以上が医薬品・医療機器メーカーです。中でも、医療用医薬品の製造現場で求められる清浄度は特に高いので、そこで着用されるクリーンスーツは、空気中の浮遊塵埃が極めて少ない、クリーンルーム内で、超純水を用いて洗浄し、真空包装します。最近は、精密機器や食品工場など様々な分野でクリーンスーツのメンテナンス需要が高まっています。


小ロット対応、リーンスーツの販売とクリーニングを合わせてパッケージ提案できるのも大きな強み

――強みは何でしょう。

内田信 1つは小ロット対応です。県外には大手の競合企業もありますが、1個から受け付けているのは、小回りが利く当社ならではです。また、クリーンスーツの販売とクリーニングを合わせてパッケージ提案できるのも大きな強みです。既製品だけでなく、要望に応じてカスタマイズ製作も行っています。当社が独自に考案した製品の1つ、ゴーグル用目出し帽は、メッシュ部分から空気を逃がし、作業中にゴーグルが曇らないと好評です。

――今後の展開は?

内田信 ICタグによる履歴管理システムの導入を計画しています。クリーニング回数・方法を個別に把握することで、品質管理につながります。クリーンスーツの品質を保つには、100回の洗濯が限度。お客さまに履歴情報を共有するとともに、交換時期の提案にも役立てたいと考えています。

取引先の7割をHPで開拓


――ホームページ(HP)を開設された目的は?

内田信 仕事を受注するためです。私が代表に就任した2000年頃からインターネットが急速に普及し、これからはHP経由で仕事を受ける時代になると確信しました。

内田修 クリーニングの基本は“御用聞き”です。しかし、人間の足では動ける範囲に限りがある。当社の特徴をアピールしたり、「こんなことできないの?」といった要望を受けたり、我々の代理として広範囲に動いてくれるのがHPです。

――HPで重視されていることは?

内田信 グーグルなどの検索エンジンで検索した際、「クリーンスーツ クリーニング」「無塵衣 クリーニング」のいずれのキーワードでも上位に表示されるよう意識しています。あとは、誰が見ても一目で当社の事業内容が分かることですね。そのために作業風景や販売製品など写真を多く掲載しています。

内田修 HPから問い合わせをいただくと、必ず資料一式を送ります。すぐにではなくても、数年後に仕事に結びつくケースもあり、デジタルとアナログ、双方でのアプローチが有効だと感じています。

――効果はいかがでしょう。

内田信 見積り依頼など、少なくとも2週間に1回、多い時は連日問い合わせが入ります。現在の取引先のうち、HPで開拓したところは7割。取引先拡大に大きく貢献してくれました。数が増えたことで特定の1社に左右されず、リスク分散できるようになった点は、当社にとって非常に大きなメリットです。

――HPのリニューアルを予定されていますが、具体的な構想は?

内田信 今はスマートフォンからの閲覧が増えています。スマートフォンユーザー目線でのインターフェースを重視し、さらに見やすく、使いやすいHPにしたいですね。また、アクセス解析を見ると、アメリカや中国など海外からも当社のHPが閲覧されているのが分かりました。自動翻訳機能を活用して英語ページも作る予定です。将来的に海外進出および商圏拡大も視野に入れて情報を発信したいと思います。

――中小企業のウェブ活用についてどのようにお考えですか?

角田 私自身もそうですが、今やインターネットを利用しない日はありません。日本リネンサプライ様のようなニッチな業種でなくても、HPで会社の強み・特徴を発信すれば、新たな仕事につながる可能性は高まるでしょう。まずはやってみること。そして、更新をたゆまず続けていくことが成果に結びつく道です。

この度は取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。

右から角田護顧問税理士、内田信社長、内田修工場長

右から角田護顧問税理士、内田信社長、内田修工場長


日本リネンサプライ株式会社
住所:〒418-0006 静岡県富士宮市外神2184
電話番号:0544-58-4168
HP:http://www.nl-supply.co.jp/


(インタビュー・構成/アイ・モバイル 株式会社)
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