HPで新たな顧客をつかむ老舗精肉店の技と品質

「肉の店 鳥吉」は、千葉県船橋市で愛される創業160年の老舗精肉店だ。全国でも数少ない、神戸牛、近江牛、鹿児島産黒豚の販売指定店として、県内トップの販売実績を誇る。上質な肉を使った自家製惣菜も人気で、日々来店客でにぎわうという同店。代表の田地野啓市氏、税理士法人MIGO大久保事務所の監査担当・秋吉昌子氏に、ホームページの活用方法について聞いた。

最上級の肉を提供する職人軍団

――ブランド肉を扱っておられますが、仕入のこだわりは?

田地野 当店が扱う神戸牛、近江牛はA5ランクのみです。その中でもサシの入り具合が特に良い最上級のものを厳選しています。他にも、うま味が濃厚で脂がくどくない鹿児島県産の黒豚、千葉県の地鶏・水郷赤鶏、錦爽どりなど、味と品質にこだわって仕入れています。だから切り落としや小間切れひとつとっても最高においしいですよ。「本当に良いものを適正価格で提供する」のが、先代から続く信条です。

――強みは何でしょう。

田地野  “技”です。当店には、牛・豚・鳥の解体、さばきができる職人が揃っており、技を競う大会での優勝経験者もいます。肉質、繊維の流れを知り尽くした職人が心を込めて切るからこそ、食べやすく、より美味しい肉になる。また、当店は対面販売を身上としてきました。お客さまの相談にのりながら、要望に応じてオーダーカットできるのも量販店にはない強みです。

――惣菜の種類も豊富ですね。

田地野 総菜が売れない肉屋が淘汰されていく中、当店では売り上げの大きな割合を占めています。素材の良さを最大限生かし、手間を惜しまず、毎日店で作ったできたてを販売しています。一番人気は、神戸牛の切り落とし肉を使ったメンチカツ。日替わりで出すハンバーグやロールキャベツも予約だけで完売するほどの人気です。惣菜を目当てに来られる方も多く、お客さまの「おいしかった」という声が何よりの喜びです。

――今後の展開についてお聞かせください。

田地野 オンリーワンの肉屋を目指し、当店にしかない独自性を追求しています。その1つとして開発したのが、肉料理に合う米焼酎「田地野 (TAJINO)」、「鳥吉塩・コショー」。この鳥吉ブランドの商品をさらに拡大し、将来的に海外への展開を視野に入れています。

HPで特徴を押し出し集客増

――BESTホームページを導入されたきっかけは?

田地野 大久保事務所さんのセミナーで、アイ・モバイルの担当者の話を聞いたのがきっかけです。当店のクオリティーを多くの人に知ってもらうには、ホームページ(HP)のバージョンアップが必要だと感じ、作成を依頼しました。「肉の職人軍団」という特徴を押し出した新しいHPを公開してから、見て下さる方が非常に増えています。

秋吉 BESTホームページは、いつでもどこでも閲覧できるスマートフォン対応が大きな魅力です。従業員さんと一緒に、いかにお店の良さをアピールするかを考え、惣菜を作る工程などを載せました。アクセス数を見ながら作り込んでいくことに、私もやりがいを感じています。

――反響はいかがでしょう。

田地野 HPを見て来店される新規のお客さまが確かに増えました。スマートフォンで当店のHPを見ながら来られたり、買い物されたりするんです。中には、対面販売に慣れていないと見受けられる若い方もいて、顧客層の広がりを実感しています。また、HPからの注文も全国から入るようになりました。贈答用の神戸牛から、500グラムの肩ロース、ひき肉といったご家庭用の肉、メンチカツや焼鳥まで、常時注文して下さる方が多くなっています。今後さらにネットを通じた広がりに期待しています。

――――今後のHP活用方法について具体的なお考えはありますか。

田地野 まずは動画の活用です。肉をさばく技や手間ひまかけた惣菜作りなど、どうしても写真だけでは伝わらない部分がある。その過程を動画で掲載し、ジュワーという音や匂いまで感じられるようなHPにしたい。見た人に「おいしそう」と思ってもらい、実際に店に来て、味わっていただくのが望みです。長く続いてきたのれんを守りながら、時代に合ったものを取り入れて進化を続けたいと考えています。

秋吉 中小企業にとってHPは自社をアピールできる重要な場。鳥吉を世界に発信したいという田地野社長の思いを、HPを通じて実現していただきたいと思います。

この度は取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。
有限会社 肉の鳥吉
住所:〒274-0063 千葉県船橋市習志野台3-18-3
電話番号:047-462-4129(ヨイニク)
HP:http://www.torikichi.com/

(インタビュー・構成/アイ・モバイル 川上 陽子)

次の記事へ 前の記事へ

株式会社TKC発行のビジネス情報誌「戦略経営者」に掲載された連載記事を掲載しております。