HPで団体・外国人観光客にアピールし集客力アップ

東京近郊に位置する高尾山。ミシュランガイドブックで三ツ星を獲得し、年間300万人もの観光客が訪れる人気スポットとなっている。その山頂にあるのが創業71年の食事処「やまびこ茶屋」だ。国内外から多くの来店客を集める同店の取り組みについて、松村高雄社長、顧問の花木猛税理士に話しを聞いた。

大自然の中で味わう昔ながらの味

――高尾山の人気はますます高まっていますね。

松村 私が店を継いでから、ここ10年で大きく変わりました。登山道、上下水道、日本トイレ大賞も受賞した広くて最新のトイレが整備されました。そしてミシュランガイドブックで三ツ星の観光地に選ばれたのを機に登山客が急増しています。都心からのアクセスの良さに加え、ゴミのない美しい景観が人気の理由です。高尾山は「ゴミ持ち帰り運動」発祥の地。30年以上前からゴミ箱をなくし、地域をあげて運動を続けてきた結果、登山客が増えた今も豊かな自然環境が維持されています。

――来店客に変化はありますか?

松村 店を継いだ当初は数人しか来ない日もありましたが、今では土日に200~300人、紅葉シーズンには2時間待ちになるほどお客さまが来店されるようになりました。海外からツアーで来られる方も多く、台湾、韓国をはじめ、アジア、欧米からのお客さまが非常に増えています。

――やまびこ茶屋の特徴は?

松村 四季折々の景色を眺めながら、ゆったりと食事を楽しんでいただける点です。当店は、山頂にある食事処の中で一番広く、ゆとりを持った座席の配置にこだわっています。大自然の中でのんびり過ごせる空間を気に入ってリピーターになる方が大勢いらっしゃいます。また、団体のお客さまの受け入れが可能で、予約ができるのも大きな強みです。

――人気メニューは?

松村 高尾山名物の「とろろそば」と、これに6種類の山菜を加えた当店独自の「山菜とろろそば」が人気です。もう一つ名物になっているのが「特製カレーライス」。昔ながらの味を大切にし、子どもからお年寄りまで美味しく食べられるよう試行錯誤を重ねて開発しました。4種類のルーをブレンドし、野菜が溶け込むまでじっくり煮込んで1晩寝かせたカレーは、他で味わえない逸品として、テレビや雑誌に数多く取り上げていただいています。

特徴をしっかり伝える

――BESTホームページを導入された理由を教えてください。

松村 最も魅力に感じたのは、メンテナンスが楽にできることです。近況を伝えるのがホームページ(HP)の重要な目的ですが、伝えたい内容をHP業者にデータで送って、変更してもらうのは面倒でした。BESTホームページは、ページを追加したりレイアウトを変更したり、自社で簡単にできる点が気に入っています。

――工夫されている点は?

松村 団体・旅行会社の方は、事前にHPを見てお店を決められるので、座席数やメニューの豊富さなど当店の特徴をしっかり伝えることを意識しています。実際に、大人数の受け入れが可能ということで当店を選んでいただく場合も多いようです。また、海外の方のために、メニューや具材を英語でも記載しています。それをスマートフォンで見ながら注文をいただくことで、意思の疎通がスムーズになりました。

やまびこ茶屋
――集客効果はいかがでしょう。

松村 月に15件ほど問合せがあり、その半数は予約につながります。特に増えているのが団体予約で、旅行会社さんの場合、40~70名の規模になります。個人のお客さまも、HPを見てから問合せ・来店される方が多く、以前のHPより大きな効果を実感しています。

――今後の方針をお聞かせください。

松村 商店会の副会長として、まずは高尾山の魅力をより多くの方に知っていただきたいという思いがあります。そのためにHPを通じて、今咲いている花、季節ごとの風景など、高尾山の“今”を発信し続けたい。その中で、自然と触れ合いながら、ゆったりと食事ができる当店をアピールし、登山に来られた方が、やまびこ茶屋に立ち寄っていただけるようになればと考えています。

――BESTホームページをご紹介された花木先生のご感想は?

花木 私自身が実際に使ってみて良いシステムだと思い、松村社長にお勧めしました。社長が就任された頃に比べて経営環境が大きく好転したこともあり、団体客を中心に来店客が増え、堅調に推移しています。これにはHPも多いに寄与していると思います。英語でのメニュー案内など、やまびこ茶屋さんならではの工夫が集客に結びついているのではないでしょうか。

この度は取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。
やまびこ茶屋
〒193-0844 東京都八王子市高尾町2176
電話番号:042-661-3881
HP http://www.yamabiko-chaya.com/

(インタビュー・構成/アイ・モバイル 川上 陽子)

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