大きな反響を呼んでいる“徹底した躾”が人気の保育園

大阪府堺市に徹底した躾と教育で注目を集める「文化保育園」がある。全国音読コンクールで3年連続最優秀賞を受賞するなど、子どもの心身を育てる独自の指導法が評判を呼び、入園希望が殺到している。保護者から支持される教育とはどのようなものか、園長の浅田三雄氏、顧問税理士の岡田良次氏に話を聞いた。

保護者の支持を得る躾とは

――“躾”に重点を置かれていると伺いました。

浅田 当園の教育目標は第一に躾です。挨拶などの礼儀作法は社会に出て円滑な人間関係を築く上で必要なもの。それを幼少期に身につけることが重要です。現在は子供の躾や育て方に悩み、保育所へ頼る保護者が多くいます。保護者への支援も行いながら、ともに子どもを育てることが当園の使命だと考えています。

――具体的にどのような指導を?

浅田 まず最初に教えるのは「立腰」です。腰骨を立て背筋を伸ばして座る姿勢を0歳から覚えさせます。正しい姿勢は心と体を整え、意思力、根性、主体性の土台を作ります。その上で、躾の三原則である、挨拶は自分から先にする、返事は「ハイ」とはっきりする、履物を揃える・椅子を入れることを徹底させます。大切なのは何故それが必要なのかを説くこと。園児との対話の中で気付きを与え、親に何かを買ってもらったら「ありがとう」と伝える、靴を脱いだら汚れを落としてつま先をピタリと揃える、それが当たり前にできるようになります。

――学習プログラムの特徴は?

浅田 知育と体力作りに力を入れています。専門講師による英語、漢字、論語教室は好評です。四字熟語や論語を教える際は、漢字にふり仮名はふりません。音読の繰り返しによって覚えるのです。今は意味を理解できなくても、様々な語彙に触れる経験が将来生きてきます。また、体操、スイミング、マラソンを通じて体を鍛えます。園の周囲の道路を走る毎朝のランニングでは、車が来たら右に寄るという社会のルールを理解し、自分で危険を回避する力を身につけさせます。

――保護者の方からの評価は?

浅田 「驚くほど子どもが自立する」「習い事に通わせなくても保育園で全て身につく」という声をいただきます。家庭での躾も当然重要ですから保護者の方に苦言を呈することもあります。それでも苦情は一切なく、躾や進路の相談をされるのは、当園の方針に賛同し、信頼していただけているからだと思います。

教育方針を発信するHP

――ホームページ(HP)を開設された目的は何でしょう。

浅田 一番の目的は教育方針を伝えることです。子どもを預ける場所を探すのに、保護者が最も関心を持つのはどういう保育をしてくれるかでしょう。躾に重点を置いた当園の方針、取り組みをHPで前面に打ち出しています。

――他にどんな情報を更新されていますか。

浅田 行事スケジュールや終了した行事のレポートを写真付きで紹介したり、給食の献立表を掲載したり、月に1回以上は更新しています。HP担当の職員を決め、更新内容を考えるところから任せています。以前は更新作業をサポートセンターに依頼していたのが、今では職員自身でできるようになりました。 ――HPの反響は?

――HPの反響は?

浅田 テレビ放送の影響もあり、多くのアクセス数があります。躾を期待されて、定員を大きく上回る入園申込をいただいています。また、園児の保護者にアンケートを取ったところ、87%の方が当園のHPを閲覧されていました。「入園前に参考になった」との意見や、親が参加しない行事の子どもの様子を見る、祖父母に紹介する、病気になった際に提出する登園許可証をダウンロードする、など様々な使い方をされているようです。

――今後の展望についてお聞かせください。

浅田 保護者から、警報時や行事の雨天時の連絡などリアルタイムな情報を求める声があがっています。更新頻度を高め、HPを見れば園の状況がすべて分かるようにするのが理想です。今年の4月から当園は認定こども園になります。より幅広い方に利用していただけるようになりますので、いっそう情報発信を強化していきたいと思います。

――中小企業のウェブHPについてお聞かせください。

岡田 社会福祉法人にインターネット上での財務諸表の公開が義務付けられたこともあり、HPの開設を支援しています。当事務所の関与先さまはほとんどがHPを開設されています。どんなに良いサービス・商品を提供していても知ってもらわなければ意味がありません。そのためにHPは必須と言えるでしょう。意図・目的をしっかり持って、充実したHPを作ることが重要ではないでしょうか。

この度は取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。
社会福祉法人堺文化学苑 文化保育園
〒590-0006 大阪府堺市堺区錦綾町1丁目3番17号
電話番号:072-232-4376
HP  http://www.bunkahoikuen.jp/

(インタビュー・構成/アイ・モバイル 川上 陽子)

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