ホームページを進化させニッチ市場で集客拡大

『子供たちの楽しい思い出作りをサポートする』を理念に、遠足や校外学習などバス旅行の手配を行う中国観光株式会社。約800もの旅行会社がしのぎを削る大阪府で、学校行事旅行に特化し、長年実績を重ねている数少ない存在だ。今回は、経営者の酒井弘樹氏、関西総合会計事務所の角野富士明氏に話を聞いた。

教育旅行のノウハウと実績

――当初から学校関係の旅行をメインに扱われていたんですか。

酒井 昭和53年に開業した当初から、遠足や社会見学、修学旅行など子供さんの行事に関わる観光バスの手配をしていました。この36年の間の大きな変化は、インターネットの普及で、ちょっとした旅行だったら個人で全部調べて手配できるようになったこと。しかし、当社が手がける団体旅行には独特の手続きやノウハウがあり、代理店が関わらないと難しいし、学校をメインにしていたこともあり影響されることなく続けてこられました。今も、阪神エリアの幼稚園・保育園から高校を中心に、学校関連のお客さまが8~9割を占めます。バスの手配、見学施設や昼食場所の予約、添乗も含めて行っています。PTAの方々の社会見学旅行を手配することも多く、最近では障害をお持ちの方の授産施設など福祉施設からの依頼も増えてきました。

――数ある旅行会社のなかで中国観光の特徴は?

酒井 旅行会社というとホテルや交通機関の予約代行のイメージですが、うちは教育旅行に特化した観光バス会社みたいな感じですね。それが最大の特徴だと思います。それから、京阪神の見学施設を非常によく知っていることでしょうか。私も含めうちのスタッフは基本的に自分の担当しているお客さまの旅行に添乗します。それぞれが何度も現地に行き、日々生の情報を集めています。例えば、ある博物館に30人で行ったら、どれくらい見学に時間がかかるか、駐車場からの距離がどのくらいあるかを考慮した上で、滞在時間を見積もることができます。そういう細かい知識の積み重ねとノウハウが強みになっています。 

また、福祉施設の団体さんも何度も添乗させてもらって、配慮すべき点、こうした方が良いというところをよく理解した上で提案しているので、安心してご利用いただいています。

ニッチキーワードと更新がカギ

――『BESTホームページ玉手箱コース(TKC自計化システム利用企業対象で3年間無償)』を導入されたきっかけは?

酒井 ウインドウズ98の頃、自分でホームページ(HP)を作るのが流行って、私も一生懸命作りました。が、そこからずっとほったらかしで。さすがに今の時代、それなりに体裁の良いもので、検索して出てくるようにしておかないとあかんなと思っていました。そんな時に話をもらって、ブログのように簡単にHPを作れるというので、それならやろうかと。

――頻繁に更新されていますね。

酒井 トップページを見た時に、会社の動きが見えないと、あるいはせめてイラスト1つでも変わっていないとリピートで来てもらえませんから。見学施設の混雑状況など気付いた時に更新するようにしています。お客さまからバスの座席表について質問いただくことが多かったので、座席表をPDFにしてアップしてみました。座席割を決めるのに活用されているようで、かなりの数がダウンロードされていて驚いています。

Css中国観光株式会社
――HPの反響はいかがですか。

酒井 PTAの旅行に関しては目に見えて反響がありましたね。問い合わせが成約にいたる確率は高いと感じます。『PTA 社会見学』で検索するとうちが上位に出てくるんです。本当にやっているところが少なくて大阪でも数社しか出てこない。ニッチなところでやっているからこそですね。お母さん世代はインターネット世代ですから、まずはネット検索で見つけて、問い合わせしていただけるんじゃないでしょうか。

――今後の活用は?

酒井 最近は福祉施設さんの旅行が増えているので、そちらへのアピールをもっとしていけたらと考えています。狭い市場ですが、パンフレットを送ると良い反応をもらえますし、うちは福祉施設の団体旅行経験も豊富なので。貸切で泊まれる旅館をご紹介すると、とても喜ばれます。そういった宿泊施設の情報も集めて掲載していきたいですね。

――中小企業のHP活用についてお聞かせください。

角野 今は、御飯を食べに行くにもネットで検索する時代です。HPを持っていない会社は、今後はやっていけなくなるんじゃないでしょうか。玉手箱コースは、3年間無償でその後も低料金で利用できるのが大きなポイントです。関与先様に喜んでいただけるよう事務所全体で積極的に勧めています。導入後は関与先様の努力も必要になりますが、HPを持つことによって新たな分野の顧客を取り込むスタートを切れたと感じておられる方が多いようです。

この度は取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。
Css中国観光株式会社
〒533-0033 大阪府大阪市東淀川区東中島1-6-14 新大阪第2日大ビル5階
電話番号:06-6322-7000
HP http://kankobus.hp.gogo.jp/

(インタビュー・構成/アイ・モバイル 川上 陽子)

次の記事へ 前の記事へ

株式会社TKC発行のビジネス情報誌「戦略経営者」に掲載された連載記事を掲載しております。