新市場を開拓する

 新規出店

小売店や飲食店等のBtoCビジネスの場合、新規出店は新市場を開拓する有効な手法です。新規出店をする際の、まず最初のステップは、「誰に」「何を」「いつ」「どこで」「どのように」販売するかという店舗コンセプトを明確にすることです。例えば、「30~50代主婦に/食料品を/1週間に3回/自宅から500m圏内の当店で/当店の○○という強みを活かして販売する」というように、コンセプトを明確にすることで、次のステップ「商圏」の要件を見極めやすくなります。  

商圏とは、自社の顧客の居住エリアを表す用語であり、一般的に日用品を扱うスーパーやコンビニの商圏は小さく、非日用品を扱うデパートや専門店の商圏は大きくなります。商圏の分析をすることで、新規出店の売上高予測が可能になります。商圏分析は、既存のデータを活用するだけでなく、新たに実態調査を実施して分析することもあります。売上予測手法には、ハフモデル(1960年代に、米国の経済学者であるDavid Huffが作成したモデル※下記、計算式参照)等があります。同一エリア内の競合他社調査も有効な手法です。正しく商圏を把握するために、商圏分析を外部の調査会社やコンサルティング会社等に依頼することも検討します。  

商圏分析によりエリアを選定した後、立地を決定します。 ポイントは競合他社と比較した優位性、お客様にとっての寄りやすさ、敷地面積、家賃の適正さ等です。居抜き物件(基本的な内外装は施されている、前回借りられていた状態での現状渡しとなる物件)活用による内装費用の削減、内装工事期間の短縮等も検討してみます。  

新規出店では「商圏」「立地」「出店条件」が成功を大きく左右します。これらを検討する際の材料となる店舗コンセプト・商圏分析・立地条件を十分に考察することが重要です。

ハフモデルの計算式

実施の手順

ポイント

  • 顧客ターゲットの要件(年齢や職業、家族構成、ライフスタイル、嗜好等)を確認します。 
  • ターゲットに対してどのような価値を提供するか?というコンセプトを設計します。 
  • 商圏の把握をします。正しく商圏の把握をするために専門の調査会社やコンサルティング会社に依頼することも検討します。 
  • 商圏を基に、購買頻度、客単価等を加味し売上高予測を試算します。 適正な商圏分析によりエリアを選定します。 
  • 選定したエリア内で適正な立地を選定します。