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2014-03-19

【ウェブ戦略が会社を変える】高齢者の家族をターゲットにした情報発信で集客成功

高齢者向け配食サービスを全国に展開する「ライフデリ」。高齢者、糖尿病・腎臓病の方などに対応したメニューの弁当を宅配している。今回は、ライフデリのフランチャイズ加盟店である「ライフデリ岡山北店」の経営者、石井秀美氏、税理士法人福原・嘉崎会計事務所所長の福原一義氏、担当税理士の大田淳一氏に話を聞いた。

利用者に寄り添ったサービス
――開業の経緯を教えて下さい。

石井 知人の病院でデイケアのお手伝いをしていた際に、通っているお年寄りから「晩ご飯が困るのよ」という話を聞いていたんです。そういう高齢者の方のお手伝いができればというのがきっかけでした。
ライフデリ加盟の決め手は、まず材料でした。使っている野菜の85%以上は国産で、お米も玄米で農家から直接買い付けてお店で精米するんです。翌日使う食材が前日に届くことも、安全性を確保できると思いました。
バリエーションも豊富で同月内で同じメニューが登場することはありません。この業界は、1ヶ月同じところのお弁当をとると辞めてしまう人が多いのですが、当店は営業当初からずっと続いている方がほとんどです。

――ライフデリ岡山北店としてのこだわりは?

石井 第一に安否確認を大切にしています。配達した時に体の調子を聞いたり1分2分でも必ず会話するようにしています。3人で配達していますが、それぞれのご利用者様の配慮すべき点を伝言ノートに記入して共有しています。
また、誕生月やイベントごとに、ちょっとしたプレゼントを企画しています。敬老の日には、“ありがとう”の文字が入ったどら焼きをお弁当と一緒にお持ちしたんです。そしたら、「おいしゅうございました」というお手紙が届き、とても喜んでいただきました。今では楽しみにされている方も多く、
生活に張りが出た、おばあちゃん最近元気なんよ、というお声も聞きます。
ただお弁当を配達して終わりではなく、その方にどれだけ寄り添えるか、それぞれの方にあったサービスを提供できるかを考えています。

利用者の家族から多くの問合せ
――ホームページ(以下HP)を導入されたきっかけを教えてください。

石井 開業当初、大田先生からHPでアピールするのも手だよと「BESTホームページ玉手箱コース(TKC自計化システム利用企業対象で3年間無償)」を紹介していただきました。お弁当の単価を抑えるために広告にお金はかけたくなかったんです。無償ということでじゃあやってみようと。文章を打つだけで、簡単に充実したHPが1日でできました。
口に入れてもらうものなので、お店のこだわりを的確に伝えたい。そのために国産の野菜を何%使用、契約農家から直接買い付けなど、できるだけ具体的に表すことを心がけています。写真は、美味しそうに見えるように太陽の日差しの下にお弁当を置いたり、光の具合を調整したり、工夫して撮っています。ご利用者様からいただいた手紙もそのまま画像で掲載しているんですが、高齢者の方独特の言い回しが見る方の心に響くと思って、使わせていただきました。

「見る人」を意識した情報発信が成功の鍵
――HPの反響はいかがですか。

石井 高い月は新規のご利用者様の6~7割がHP経由です。最初は、この業界で必要かなと疑問もありましたが、高齢者のご家族の方がご覧になることがよく分かりました。HPを見てお問合せ下さるのは、ご利用者様のお孫さんやお子さん世代の方が圧倒的に多いんです。そういう方が検索しやすい条件を頭をひねって考え、キーワードを「岡山 宅配 高齢者」に絞りました。皆さんが検索しているキーワードで検索してみて実際に何番目に出てくるかチェックしています。最初はずっと後ろの方だったのが、今は検索ワードによっては一番上に出てくるので喜んでいます。内容も、見るのは誰かを頭において、興味を持ってもらえる話題を更新しています。普段のご利用者様との会話の中で出てくるお困りのことなど。例えば、ただ「暑いですね」だけでなく、温度・湿度が上がるとこういう菌が多くなるのでお気を付け下さいとか。HPがすごく親切、お宅だったら信用できると言われて、ご依頼くださる方もいます。80歳のご本人がHPを見てお電話して下さったこともありました。ご利用者様も時々見られているようで、配達の時にHPに書いた内容が話題になったり、問合せフォームから「頑張って」というメールをいただいたこともあります。

――今後の活用についてお聞かせください。

石井 当初の目的は新規開拓でしたが、HPを通してご縁ができた方に大事にしてもらえるものにしたいと思っています。最低1ヶ月に1回は更新したい。見た時に前と一緒の情報では、店舗に魅力がなくなりますから。内容としては、安心して召し上がっていただけるということを、言葉や数字や絵を使って伝えていきたいです。作っている工場の写真も入れたいですね。あと、ご利用者様からスタッフのことをよく聞かれるんです。担当の配達員以外にも普段どういう人にお世話になっているんだろうとか何人いるんだろうとか気にされるようで。スタッフの働いている様子なども紹介できればと考えています。

――中小企業のウェブ活用についてどのようにお考えですか?

大田 玉手箱コースができた時、開業間もなかったので、いち早く紹介しました。無料で、何も知識がなくても簡単にできますから。HPはあっても会社情報だけだったり、更新されていない企業が多い中、ライフデリ岡山北店様は一歩進んで営業に活用されているのが素晴らしい。石井社長のアクティブさ、行動の早さが実績に結び付いています。
福原 HPがなかったら、ここまで順調に拡がらなかったと思います。高齢者向けのサービスでも、ターゲットをそのご家族に絞って情報発信していくことで成功されています。HPは、どのような業種であっても、工夫次第で最大限活用できるのではないでしょうか。

この度は取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。


ライフデリ 岡山北店
〒700-0034 岡山県岡山市北区高柳西町10-6
電話番号:086-250-5466
HP http://lifedeli.hp.gogo.jp/pc//


(インタビュー・構成/アイ・モバイル株式会社 川上 陽子)


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